ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

e.月経周期の調節(月経をずらしている)を行っているアスリートの現状2012年5月の時点で,コンディショニング目的で月経周期の調節を行っているアスリートは683名中6.2%でした3).また,66.2%のトップアスリートが「月経周期をずらせることを知らなかった」と回答していました3).近年,女性アスリートの月経対策について取り上げられる機会が多くなり,重要な試合に向けて月経をずらすことを希望するアスリートは増えています.月経困難症や月経前症候群に対する治療例も含みますが,水泳選手を例に挙げてみても,2014年9月の時点で月経周期調節を行っているアスリートの割合は,水球35.3%,競泳25.5%でした(図15)11).アスリート全員が月経をずらしましょう,という意味ではありませんが,既にコンディションに影響がみられているアスリートについては,月経周期の調節という方法があることを知り,コンディショニングの際の選択肢を多く持ってほしいと思います.%403530252015105035.325.511.110.5競泳51名飛込9名水球17名シンクロ19名能瀬ら,産婦人科の実際,2015図15水泳選手の月経周期調節の割合30